真冬から初春へ

みなさんこんにちは、テスターのマダラです。

今、この文章を書いているのが2月の初旬、まだまだ寒い日が続いてます。
人間が季節を感じるのは、常に後手後手で、暦で理解している程度だと思います。
「梅が開花した」とか、「桜が咲いた」とかね。

しかし、エリアゲームの場合、同じポンドを秋冬春と釣り続けると、アタックの質や、時間による活性の変化が季節によって異なる事に気がつきます。

2月初旬、水中は春へ向かっているのが解ります。

人間には寒く感じていても、魚は、他の生物との連鎖で生きていますから、虫が出現したり、プランクトンが湧いたり、そういう連鎖から、活性が変わっていきます。

後手後手に回る人間に対し、先手先手で動くのが野生生物ですね。

さて、季節的なお話しを前フリしましたが、この時期の釣りはどんな特徴があるでしょう?

まず、時間帯によってレンジがコロコロと変わる。
魚が反応するルアー速度もドンドン変わる。 こういう特徴があります。

真冬はボトムを軸とした時間帯が多いのに対し、初春は時間帯によっては表層だったり、またボトムだったりと、レンジが変わります。

さらに、アンダー1gで釣れていたかと思えば、2g台でヒット、なんていう事もあります。

こういう状況こそ、ベーシックに、重めのスプーンからサーチし、全レンジを探り、速度ダウンの為にウェイトを下げてまた全レンジを探り、と言うような釣り方になります。

そして、反応が出たなら、そのレンジを色んな速度で試していく、と言うベーシックな釣り方です。

ですが、この釣り方には、大事な事が含まれています。

釣りが上手い人と、まだまだな人との違い、それはなんだと思いますか?

運で釣れる場合もありますが、経験値が高い人ほど、スプーンのリトリーブゲームは上手い。

それは、このマメなレンジを探る釣りにおいて、わずかな情報から、途中経過を省いて、いきなり答えに行けるからなのです。

これが経験値ですね。

例えば、上中下と探る間に、チョンっと反応があった。

そのチョンと言う反応に対して、何をどうすればヒットさせられるか?がデータとして解っているのです。

ですから、この基本的な釣りを、キッチリと反復していく事で、だんだんと間が省けるようになっていきます。

本来ならば上中下を早巻き、遅巻きと探って行くのですが、その途中で少しパターンフィッシングとしてハメる事が出来るのです。

具体的には、中規模ポンドだったらベスパ2.4gからスタートします。
ベスパの2.4gは早巻きしても浮き上がりにくく、早い動きのサーチに適しています。
そして、ナローボディなので、同じグラム数の他のスプーンよりも飛びます。

2・4gでサーチしたのちに、2・2gで探ると、ルアーの持つパワーは2.2gのほうが強いので、水を押す動きが良いのかどうか、と言う部分までサーチ出来ます。

探りながら、何度もアタックがあるのにヒットしない場合、これをムキになって掛けようとせずに、速度を変えていくか、レンジをずらしていく、もしくはカラーだけ変えたほうがヒットする場合が多いですよ。

私は個人的に、アタックがあってもヒットしなかったら、もうその時点でスプーンを変えるなり、レンジをずらすなり、何かしら変えます。

こうやって、微調整しながら釣る事で、割と早くヒットまで結びつく釣り方が身についていきます。

春は何処の管理釣り場も魚影が濃く、アタックも多いので絶好の練習コンディションです。

楽しく、しかも頭を使って考えながら釣りに集中していきましょう!

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